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SECTION 03症例・患者さんの経過

PATIENT STORIES|患者さんごとに組み立てた治療の経過

ステージⅣ、再発・転移、余命宣告、緩和ケアでも
人生は、その先へ続いている。

次の治療を探していた患者さんとご家族が、標準治療の経過も踏まえ、その時々の病状と身体の状態に合わせて治療を組み立てながら歩んできた記録です。食べる、歩く、笑う、働く、発信する。それぞれの現在を追っています。

STORIESそれぞれの治療経過
LIVING食べる・歩く・働く
NOWそれぞれの現在

OUR PERSPECTIVE|症例を見る視点

治療全体と、
身体・日常の変化を
あわせて見る。

症例では、治療内容や画像・検査値だけでなく、体力や日常生活の変化も含め、患者さんの経過を時系列で紹介しています。

症例の読み方

現在掲載している3症例は、ACP導入前の治療経過です。標準治療の経過を踏まえながら、マクロファージを一つの軸とする治療、栄養面の支援、点滴などを、病状と身体の状態に応じて組み合わせています。個々の変化を特定の治療によるものと切り分けて示したものではなく、ACPの治療効果を示す症例でもありません。

CASE 01余命半年程度と説明されたあと、症状が和らぎ、自らの経験を動画で伝える現在へ

SYさん・67歳

中咽頭がん|肺・第1・2頸椎への転移|緩和ケア

カメラに向けて自身の経験を発信する男性のシルエットイメージ
※画像は患者さんの生活を表したイメージです
01|治療前診療情報提供書・検査資料などをもとに整理

大きな手術後に肺・第1・2頸椎へ転移。余命半年程度と説明され、緩和ケアへ

食事は半量程度まで減り、過呼吸やパニックのような発作、帯状疱疹後の顔面痛も続いていました。発声が難しく、外出やPC作業も制限され、病気と症状が生活全体に重くのしかかっていました。

  1. 中咽頭がんと診断
  2. 舌喉頭全摘、両側頸部郭清、右腹直筋皮弁による口腔咽頭再建術
  3. 予防的に放射線治療・抗がん剤治療
  4. 肺転移が見つかり、通院での免疫療法治療
  5. 頭部から眼球近くに猛烈な痛みを伴う帯状疱疹を発症
  6. 第1・第2頸椎への転移が確認され、頸椎固定術。炎症を起こしたため再手術
  7. 肺転移が増大。余命半年程度と説明され、緩和ケアへ
医学的に難しかった点

舌喉頭全摘、放射線治療、抗がん剤治療を重ねても遠隔転移が進行していました。第1・第2頸椎への転移に対する固定術と、炎症による再手術も必要となり、がんの進行と治療後の身体的負担を同時に抱える、医学的にも厳しい状態でした。

02|治療を続ける中で

発作が落ち着き、食べる・動く・机に向かう日常へ

過呼吸やパニックのような発作はみられなくなり、左前額部から目の周囲に続いていた痛みも和らいできました。施設の普通食をほぼすべて摂り、プロテインなども追加。体重は50kgまで増え、毎朝のラジオ体操、散歩や買い物を続けています。机に向かってPC作業ができる時間も増えました。

01|治療前02|治療を続ける中で
発作・痛み過呼吸やパニックのような発作があり、帯状疱疹後の顔面痛も続いていた発作はみられなくなり、左前額部から目の周囲に続いていた痛みも緩和
食事・体重食事量は半量程度まで減り、体力も低下していた施設の普通食をほぼすべて摂取。プロテインも加え、体重は50kgまで増加
活動外出や机に向かうことが難しく、PC作業も制限されていた毎朝のラジオ体操、散歩・買い物を継続。PC作業ができる時間も増加
気持ち・表現発声が難しく、人との交流や自分を表現する機会が大きく制限されていた動画の企画と台本づくりを始め、闘病や人生の経験をYouTubeで発信
取り戻してきた日常
発作と顔面痛の緩和食事・体操・散歩・買い物経験を動画で発信
ご本人の言葉

「治療を受けられるという希望を持てたことが、大変うれしい。PCでの作業も少しはできるようになりました」

03|これから

人生で積み重ねた経験を、自らの言葉と動画で伝える

動画の企画や台本をつくり、これまでの人生で経験してきたこと、闘病を通して感じたことをYouTubeで発信しています。YouTubeは、自分らしく社会とつながり、経験を誰かのために生かす新たな表現の場になっています。

CASE 02予後3か月程度と説明されたあと、87歳で「もう一度働く」を探す現在へ

KKさん・87歳

肝細胞がん|多発肺転移・骨転移

身体状態を確認しながら歩く高齢男性のシルエットイメージ
※画像は患者さんの生活を表したイメージです
01|治療前診療情報提供書・検査資料などをもとに整理

多発肺転移と骨転移。予後3か月程度と説明され、治療開始時には酸素ボンベが必要な状態

薬剤性間質性肺炎の既往があり、咳や痰、強い疲労感が続いていました。椅子から立ち上がることにも時間がかかり、階段の上り下りが難しく、生活の場を2階から1階へ移していました。

  1. 前立腺がんと左坐骨転移を指摘
  2. 肝S8の病変が見つかり、肝切除術
  3. 肝細胞がんに対する薬物療法を開始
  4. 薬剤性間質性肺炎を発症し、薬物療法を中断
  5. 両肺多発転移と骨転移を確認。ご家族は予後3か月程度と説明を受ける
医学的に難しかった点

多発肺転移・骨転移に加え、薬剤性間質性肺炎の既往がありました。高齢で糖尿病などの併存症もあるため、過度な免疫刺激を避け、呼吸状態と全身の安定を優先して治療を組み立てました。

02|治療を続ける中で

治療時に酸素ボンベが不要となり、咳と動作にも変化

5月下旬以降は酸素ボンベを使わずに治療を受けられるようになり、点滴中に繰り返していた咳も減りました。椅子からの立ち上がりや歩き始めが滑らかになり、食事は3食を継続。会話も昔の思い出だけでなく、「動きたい」「働きたい」というこれからの話へ変わってきました。息子さんからは、認知面でも以前の状態に近づいているように感じるとのお話があり、治療を終えたあとの表情や元気さにも変化を感じています。

01|治療前02|治療を続ける中で
呼吸在宅酸素を使用。治療時も酸素ボンベを持参し、咳や痰が続いていた治療時に酸素ボンベを使用せず。点滴中に繰り返していた咳も減少
動作椅子からの立ち上がりに時間がかかり、階段の上り下りも難しかった立ち上がりと歩き始めが滑らかになり、酸素なしで歩行
日常生活強い疲労感があり、生活の場を2階から1階へ移していた3食を続けながら、会話と笑顔が増えている
認知面・意欲会話は昔の思い出が中心で、認知面の低下もみられていたご家族が認知面の変化を実感。「動きたい」「働きたい」という未来の話へ
取り戻してきた日常
治療時に酸素ボンベを使用せず立ち上がりと歩き始め会話・笑顔・働く意欲ご家族が感じた認知面の変化
ご本人の言葉

「この世に生を受けたからには、何かを残したい。仕事が大好き、動いていたいんだ」

03|これから

87歳の今、自宅でできる仕事を探している

以前の仕事を振り返るだけでなく、これから何をしたいかを考えるようになりました。身体を使う仕事ではなく、これまでの経験やパソコンの知識を生かし、自宅でもできる仕事を探しています。

CASE 03輸血が必要な骨髄抑制と約20kgの体重減少を経て、走る・働く日常へ

KRさん・36歳

精巣がん|化学療法後の重度骨髄抑制

仕事復帰後に筋力トレーニングを続ける男性のシルエットイメージ
※画像は患者さんの生活を表したイメージです
01|治療前診療情報提供書・検査資料などをもとに整理

化学療法後、輸血が必要な重度の骨髄抑制。体重は約20kg減少し、強い末梢神経障害が残る

指先と足先のしびれや感覚障害が強く、持っていた茶碗を突然落とすこともありました。下肢のむくみと疲労感もあり、治療場所まで歩いて移動するだけでも大きな負担となっていました。

  1. 右精巣がんと診断
  2. 腰椎骨転移に対して放射線治療
  3. BEP療法を実施。CTで転移巣とリンパ節の縮小傾向を確認
  4. 化学療法後に退院。重度の血球減少、体重減少、末梢神経障害が残る
医学的に難しかった点

化学療法は腫瘍に反応していましたが、骨髄抑制と末梢神経障害が強く、輸血も必要な状態でした。まず血液状態と体力の回復を見守り、日常生活へ戻れる身体を支えることを重視しました。

02|治療を続ける中で

少しずつ体力を取り戻し、ジムと友人との時間へ

頻回だった輸血の間隔が延び、髪やひげが戻り、食事を摂りながら日常生活を送れるようになりました。足のしびれが残るなかでもジムへ通い、友人との外出や食事も再開。最大15,000歩ほど歩ける日もあり、通院も自分の足で続けています。

01|治療前02|治療を続ける中で
血液・体力輸血が必要な重度の血球減少があり、体重も約20kg減少していた頻回だった輸血の間隔が延び、食事を摂りながら体力と体重を回復
末梢神経症状指先と足先のしびれが強く、持っていた茶碗を突然落とすこともあった足のしびれは残るものの、自分の足で通院し、ジムで身体を動かせるように
活動下肢のむくみと疲労感があり、治療場所まで歩くだけでも大きな負担だった友人との外出や食事を再開し、最大15,000歩ほど歩ける日も
仕事・生活化学療法後の副作用が残り、仕事や外出を再開できる状態ではなかった走れる感覚を取り戻し、2026年8月から少しずつ仕事を再開
取り戻してきた日常
日常生活と食事ジム・外出・友人との時間走る・働くを再開
ご本人の言葉

「結構走れるようになった。それがでかい。体力がついてきたんだなって実感してるよ」

03|これから

走れるようになり、2026年8月から仕事を再開

身体が気持ちについてくる感覚を取り戻し、少しずつ仕事を始めました。治療後の生活を、身体を動かすこと、人と会うこと、働くことへつなげています。

FREE CONSULTATION|症例を読んだ方へ

治療を決める前に、
まず「これまで」と「今」を整理する。

3名の症例と同じ経過である必要はありません。これまで受けた治療、現在の病状や体調、主治医からの説明、ご本人・ご家族が迷っていることを一緒に整理します。治療を受けると決めていない段階でも、ご家族だけでもご相談いただけます。

VIDEO STORIES|今後追加予定

動画で見る、患者さんの声と現在。

文章だけでは伝えきれない表情や声、日々の様子も、患者さん・ご家族の同意とプライバシーに十分配慮しながら掲載していきます。

追加予定
PATIENT INTERVIEW

患者さんへのインタビュー

治療前の不安、治療中の変化、現在の生活をご本人の言葉で。

追加予定
FAMILY VOICE

ご家族から見た治療経過

そばで見守ったご家族が感じた、体調や日常生活の変化を。

追加予定
DOCTOR COMMENTARY

医師による症例解説

病状と検査結果をどのように捉え、治療を組み立てたのかを解説。

MORE PATIENT STORIES

今後、ほかの患者さんの症例も追加していきます。

現在ご紹介している3名以外にも、治療を続けている患者さんがいます。治療経過と医療情報を整理し、掲載への同意をいただいた症例から、一つずつ丁寧にお伝えします。

FOR YOUR CASE|自分の場合を考える

「自分や家族にも、まだできることがあるだろうか」と思ったら。

治療を受けるかどうかを決める前に、まずはこれまでと今の状態をお聞かせください。ご家族からもご相談いただけます。

電話で相談する0120-672-194相談フォームへ進む